犬にとってのタンパク源の考え方

なぜ「量」だけでなく「種類」が重要なのか
ドッグフードを選ぶ際、「タンパク質が大切」という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。
実際、犬にとってタンパク質は、筋肉・皮膚・被毛・免疫など、体の基礎を支える重要な栄養素です。
ただし、タンパク質については「多ければ良い」「高タンパクなら安心」といったイメージが先行しがちです。
本当に大切なのは、どの動物性タンパクを、どのように摂っているかという点です。
動物性タンパクは「すべて同じ」ではない
タンパク質は、アミノ酸の集合体です。そして、そのアミノ酸の組成は、動物の種類や部位によって異なります。
例えば
- 鶏肉
- 牛肉
- 魚
- 羊
- 鹿
- エミュー
これらはすべて動物性タンパクですが、消化のされ方や体への影響は同一ではありません。
犬によって「消化しやすいタンパク源」「体調に影響が出やすいタンパク源」が異なるのは、このためです。
なぜ「同じタンパク源を続ける」と合わなくなることがあるのか
獣医学の分野では、長期間、同一のタンパク源を摂取し続けることで、体質的に反応を示す犬がいることが知られています。
これは、フードの品質が悪いから起こるわけではありません。
- 摂取頻度
- 摂取期間
- 犬自身の免疫の反応
こうした要素が重なった結果として起こる可能性があります。
そのため、「今まで大丈夫だったから、これからも必ず大丈夫」とは言い切れない、というのが実情です。
タンパク源を変えること=フードを頻繁に変える、ではない
ここで誤解されやすいのが、「タンパク源を意識する=頻繁にフードを変えたほうがいい」という考え方です。
実際には、その逆です。
急激な切り替えは「消化不良」「下痢」「食欲不振」を招くことがあります。
タンパク源の見直しは、必要になったときに、時間をかけて行うものです。
例えば
- 数か月〜年単位での見直し
- 体調変化があったときの選択肢として持っておく
といった、備えに近い考え方です。
「珍しいタンパク源」が意味を持つ理由
近年、「これまであまり食べてこなかったタンパク源」が注目されることがあります。これは流行ではなく、摂取経験が少ないタンパク源ほど、体が過剰反応を起こしにくい可能性があるという考え方に基づいています。
ただし、珍しければ良い、新しければ安心、という話ではありません。
- 原材料の品質
- 加工方法
- 全体の栄養設計
が伴っていなければ、意味はありません。
タンパク源は「選択肢を持つ」ことが大切
この話の本質は、「どのタンパク源が一番良いか」ではありません。
大切なのは「愛犬に合う可能性のある選択肢を知っておくこと」「必要になったときに切り替えられる余地を残すこと」です。
これは、今すぐ変えるという話ではなく、将来のための知識です。
記事のまとめ
タンパク源は、フードの中核です。量やイメージだけでなく、「どのタンパクを、どのくらいの期間、どう摂っているか」という視点を持つことで、食事選びはより安定します。
私たちイヌグルマンでは、こうした考え方を前提に、タンパク源の選定と全体設計を行っています。
まずは500円で少量から試せる形をご用意していますので、愛犬の反応を観察するための一歩としてご活用ください。


