犬の食物アレルギーの基本

犬の食物アレルギーの基本

意外な原因食材とフードローテーションの考え方

犬の食物アレルギーは、決して珍しいものではありません。
一方で、その仕組みや原因については誤解も多く、「良いフードなのに合わなくなった」「ずっと同じものを食べていたのに急に症状が出た」という声もよく聞かれます。

まず理解しておきたいのは、食物アレルギーは「体質」と「経験」の両方が関係するという点です。

獣医学の分野では、牛肉・鶏肉・乳製品・小麦・卵などが、アレルギー原因として比較的多く報告されています。
ただし、これは「これらが悪い食材だから」ではありません。

これらの共通点は

  • 多くのフードに使われてきた
  • 摂取期間が長くなりやすい

という点です。
つまり、体が「慣れすぎた」結果として反応を起こすケースがある、という考え方です。

一方で、米や大豆、魚など、「アレルギーになりにくい」と思われがちな食材が原因になる犬もいます。
このことからも分かる通り、食物アレルギーは個体差が非常に大きい問題です。

同じフードを食べ続けることのメリットと注意点

同じフードを継続すること自体は、決して悪いことではありません。

  • 消化が安定しやすい
  • 便や皮膚などの変化に気づきやすい
  • 急な切り替えによる下痢や嘔吐を防ぎやすい

こうしたメリットは、特に胃腸が弱い犬にとって重要です。

ただし、長期間・同一タンパク源のみという状態が続くと、体質的に合わなくなる可能性が指摘されているのも事実です。

ここで出てくる考え方が「フードローテーション」です。

フードローテーションとは何か

フードローテーションとは、短期間で頻繁にフードを変えることではありません。

主に、タンパク源、原材料の構成を、時間をかけて見直していく考え方です。

例えば

  • 数か月〜年単位で主原料を切り替える
  • 体調を見ながら、必要に応じて変更する

といった、非常に穏やかな方法です。

記事のまとめ

食物アレルギーは「このフードが悪い」と単純に判断できるものではありません。愛犬の体調と向き合いながら、食事の選択肢を持っておくことが大切です。

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